10月が終わりました。新患10名、お看取り5名、病院から死亡退院1名、外来復帰1名でした。電話再診・臨時往診・休日往診共に件数が増加し、入退院も多く新患が多くない割に動きの多い1ヶ月となりました。
10月の最も大きな出来事は同地区にある数少ない医療機関の一つが閉院してしまったことです。これによって当院の外来診療のニーズが急激に高まっています。健康診断の締め切り、ワクチン接種の開始とも重なって外来診療は毎週空きがない状況となりました。また、ホームページを見てたどり着いたと話していましたが、グリーフケアを目的とした外来受診が2件ありました。受け入れ窓口として外来が重要だということを再認識しましたが、外来診療枠を拡充しようにも人手不足という状況です。今後の課題の一つとなりそうです。
ちなみに訪問診療の診療枠もかなり逼迫してきています。当院は新規の依頼の数はさほど多くはありません(10~20人/月)が、お看取りが5人前後/月と多くないため徐々に全患者数が増えていき、毎年年末が近づくにつれて診療枠が逼迫していきます。11月以降はスムーズに新患を受けられない場面が出てくると思います。
診療以外については、異常気象の中で安定して収穫できる野菜とそうではない野菜がはっきり分かれ、またカキやイチジクが昨年よりも収穫されるなど、実り多き1ヶ月でした。今年度の学生実習は終わりましたが、研修医の地域医療研修は冬まで毎月のように続きます。他には講演、在宅医療連合学会の指導医講習、横浜市立大学医学部での授業といった教育的な活動もできた1ヶ月でした。
院内は相変わらず、一つ課題がクリアされると新たに一つ、二つと課題が出現する状況ですが、課題がクリアする度に医療機関としての質が少しずつ向上していく実感があり、課題をスルーせずにきちんと向き合う重要性を感じています。11月も取捨選択しながらできること、すべきことを続けていきます。
写真は訪問先で出会った猫たちです。動物も立派な家族の一員です。