2月が終わりました。今まで色々やりくり、誤魔化しながらやってきましたが、とうとうどうにもならなくなり、新患の受け入れ制限をせざるを得ない状況になりました。と言っても日程的に余裕のないケースや遠方のケースを対象として、近隣やしばらく待てるケースは基本的に受けるようにしています。
経営的には高水準の状態を維持しており、その状態を6ヶ月以上続けることが出来ているのは非常に良いことではありますが、一方で上記のような状況のため全体的に高負荷状態です。必要な状況ではありますがあくまで一時的な状況にすべきで、今後の舵取りをどうするか考えざるを得ない一ヶ月でした。
そんな中でも毎年恒例の味噌作り、医学生や研修医の受け入れ、さらには初の試みとなった中学生たちからの取材受け入れといった地域活動は継続しています。
最も優先すべき経営状況の安定化が達成されたので、これからは経営状況の安定化のみならず現場の負担感軽減と地域活動をバランスよく出来るような体制にしていかなければなりません。職員の増減がある中でその都度最適な体制づくりに心を砕く必要がありますが、このプロセス自体、産みの苦しみはありますがやりがいのあるものだと思います。
そんなわけで、3月以降はこれ以上利益を増やすことにパワーを注がず、経営状況を安定させたままスタッフ全体の負担感を軽減するための色々な方策を練っていくことにします。地域活動においては自分たちが音頭を取って動くイベント中心の関わりから、日常の積み重ねから自然と様々な繋がりが生まれるよう、今まで得られた繋がりを活かす方策へ方向転換していきます。持続可能性を重視する、ということですね。
写真はこの時期訪問先でしばしば見かけるお雛様です。これらの中には何十年も良い状態のまま保管されているものもよくあります。長年良い状態を保つことを目指して、当院も少しずつできることをやっていこうと思います。