9月が終わりました。新患15名、自宅看取り6名、病院での看取り1名、施設入所1名でした。とにかく往診の件数が非常に多い1ヶ月でした。日中の臨時往診は実に37件に及び、過去最高かつ普段の2-3倍でした。原因はシンプルで、COVID-19の流行です。在宅療養者でこんなにも多くの患者がCOVID-19を発症したのは当院史上初です。幸い入院、死亡した患者はおりませんでした(入院を検討した患者は何名かおりましたが、近隣の連携医療機関はどこもコロナ病床が満床で、入院が無理でした)。休日や夜間、深夜の往診も普段よりは多めで、2-4件でした。さらに、これに加えてコロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種準備と開始が加わり、全体的にかなり多忙な1ヶ月であったと言えます。職員全員、負担が大きかったと思います。診療の質と量の両立を図るのは当然ですが、職員の犠牲の上に成り立つものではありません。少しでも負担軽減や効率化、タスクシェアを目的としたチャレンジを続けていこうと思います。
農業の方は毎年のことですが畑の活用方法の振り返りと再検討を行い、10月からはそれに則ってこちらも少しずつチャレンジしていきます。移動パン屋、移動コンビニ、キッチンカー、近所の方との寿司会食といった恒例行事は継続しており、学生実習や研修医の地域医療研修も継続しています。久々の薪割り動画をアップしておきます。
そんなこんなで医師2名体制となってから1年が経過しましたが、患者数はこの1年で1.9倍弱に増加しました。職員の数はむしろ減ったことを考慮すると、単純計算でひとりひとりの能力が2倍以上に上がったと考えられます。すごいことです。その事実に感謝しつつ、ようやく秋の空模様となってきた10月も頑張っていこうと思います。