8月が終わりました。新患は4名、うち1名はケアマネでも病院でも訪問看護でもない人からの紹介という珍しいパターンでした。しかしこうしたインフォーマルな繋がりが増えれば増えるほど拾い上げる可能性が上がりますので非常に重要だと思います。一方で自宅看取り3名、病院での看取り2名、施設入所2名と7名とのお別れをしました。全体で患者数は92名となっています。電話再診は6件減って8件、臨時往診は前月同様12件となっています。いずれも10件前後が当院の通常なのでしょう。
訪問診療、外来診療をしている患者からはCOVID-19は発生しませんでしたが、発熱患者の診察依頼は1~5人/日と明らかに前月よりも多くありました。PCR検査の陽性率もかなりのものです。また、スタッフの身内にも陽性者が出たりスタッフにも体調不良が出現したり(PCRは陰性でした)と様々な動きのあった1ヶ月でした。そのお陰で在宅勤務、業務制限による通常とは異なる体制を試す機会が多くあり、普段の業務を見直す良いキッカケになりました。通常の診療ではCOVID-19の軽症者しか診る機会がありませんでしたが、JMATのお手伝いに神奈川県の酸素センターでの勤務をする機会がありそこで中等症Ⅱ相当の患者を診察することが出来たことは大きな財産となりました。
診療以外では、コロナ禍ではありますが2つのイベントを無事に開催することが出来ました。繋がりが希薄な現代においてCOVID-19によりさらに希薄になる中、十二分に注意しながら試行錯誤しつつ繋がりを維持できるような試みを続けていこうと思います。また、小児の訪問診療の実際を学ぶために医療法人はるたか会あおぞら診療所墨田の診療同行に行くことが出来ました。他の医療機関を見学するということがどれだけ大事かを改めて感じ、小児の在宅医療の実際、成人との違いを間近で見て学ぶことが出来ました。学びを当院でも生かしていきます。
農業は暑さの中過酷ではありましたが、業務の合間を縫って出来る範囲で行いました。強風の影響を受けて倒れてしまったキクイモ、大雨の影響で割れてしまったトマトなど自然の難しさを感じる1ヶ月でしたが、雑草堆肥の作り方をyoutubeで見て学び実践するといったチャレンジも出来た1ヶ月でした。草刈りが追いつかずに作物があまり育たず、診療業務が忙しくてもあまり支障が出ないように畑の計画を立てるべきだなと感じました。
農業以外の地域づくりとしては、近隣の花屋さんが花の苗を分けてくださるようになったお陰で、ワクチン接種のために当院に初めて来られる方が多くいらっしゃる中で大きな付加価値を発揮してくれています。募金箱の設置も同様で、来てくださった方とお話をするためのツールとして活躍しています。今後もこういった、日常的に他者と繋がりを生み得る仕掛けを模索しながら試してみようと思います。
写真は今年初めて栽培したトウモロコシです。植えた時期が遅くてあまり大きくなりませんでしたが、充分甘くて美味しかったです。