5月が終わりました。新規の方が4名、お看取りが3名、入所が1名とプラスマイナスゼロで、全患者数は92名のまま変化なしです。今月お看取りした3名は、訪問診療開始当初は家で最期を迎えられるとは思っていませんでした。日常会話の積み重ねで相手の価値観や考えを知り、家族間の想いを知り、当たり障りのない話から深刻な話まで様々な話し合いを重ねた結果自宅で最期を迎えることができました。「家で最期を迎えるのは無理だろう」と決めつけずにその都度丁寧に話し合ったことがこういった結果に結びついたのだろうと思います。
また、4月ほどではありませんが5月も往診は12件と少なめでした。看取った3名についても往診はそれぞれ1-2回程度で、最期の1回に加えて1回あるかないか程度でした。定期訪問を週1にして密に関わっているとそもそも往診自体が少なくなることは4月の時点から実感していました。
5月の大きな変化は「在宅がん医学総合診療科」を算定できるようになったことです。これについての説明は割愛しますが、癌末期の方を訪問看護ステーションと協力して支え一定の基準を満たすと高い診療報酬を得られるというものです。これは普段通りにやっていれば取れる算定だったので、書類の取り交わしだけで済みました。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い減った収入の補填をして余りあるほどの増収を見込めます。
診療以外では、畑の開墾や土づくり、竹炭作り、草刈り、ソフトクリーム製造機の購入など相変わらずネタに事欠かない1か月となりました。そんなことをやっているうちに開院2周年を迎えました。日頃よりお付き合いいただいている皆様に深く御礼を申し上げます。今後とも宜しくお願い致します。