お看取りに伺ったら、奥さんが両手を挙げて待っていた。お互い無言でハイタッチ。そんなお看取りは初めてだった。 長年難病の夫を支え続け、状態が悪化して危ない場面が何度もあったが、ある時は入院、ある時は自宅で出来る範囲での対応をして、多職種が濃厚に関わり支えてきた。弱ってきてからも家族旅行やバーベキューへ出かけることができた。難病を発症してから約6年、訪問診療を始めてから約3年半、本当に色々なことがあり何度も難しい判断を迫られたが、その都度全力でみんなで乗り切ってきた。きっと奥さんもそう思ったからこそ 続きを読む >>
先日お看取りした方のお宅へご挨拶に伺いました。診療所の近隣の花屋さんがくださったお花をお渡しし、生前の話に華を咲かせました。 開業前の2017年から訪問診療をしていた方で、102歳の大往生でした。吐血して往診、自宅で粘って復活というところから、インフルエンザにかかっても復活。2021年に転倒して坐骨骨折した時は食べられなくなりましたが、CVカテーテルからの高カロリー輸液で生きながらえ、何の処方もしていませんがなぜか約半年後に少しずつ食べられるようになってCVを抜きました。長女夫婦だけでなく孫、ひ 続きを読む >>
だいぶ前にお看取りした方の娘さんとお孫さんがふらりと遊びに来てくれました。「保育園がコロナで休園で行くところがないから」とのこと。居てもいい場所って意外と無いものです。