最期までの3年間を伴走させていただきました。「最期は手を握って、家で」と2人で交わした約束を守ることができました。 オムツは最期の日に1回だけ。最期の日まで自力でトイレに行き、食事も摂っていました。最期を迎える数分前まで笑っていたそうです。状態が悪化してから半日弱、家族に見守られる中最期を迎えました。皆で着物に着替えて旅立ちの準備をしました。どうやったらこんな人生を歩めるのだろうと、深く考えさせられました。
お看取りに伺ったら、奥さんが両手を挙げて待っていた。お互い無言でハイタッチ。そんなお看取りは初めてだった。 長年難病の夫を支え続け、状態が悪化して危ない場面が何度もあったが、ある時は入院、ある時は自宅で出来る範囲での対応をして、多職種が濃厚に関わり支えてきた。弱ってきてからも家族旅行やバーベキューへ出かけることができた。難病を発症してから約6年、訪問診療を始めてから約3年半、本当に色々なことがあり何度も難しい判断を迫られたが、その都度全力でみんなで乗り切ってきた。きっと奥さんもそう思ったからこそ 続きを読む >>
先日お看取りした方のお宅へご挨拶に伺いました。診療所の近隣の花屋さんがくださったお花をお渡しし、生前の話に華を咲かせました。 開業前の2017年から訪問診療をしていた方で、102歳の大往生でした。吐血して往診、自宅で粘って復活というところから、インフルエンザにかかっても復活。2021年に転倒して坐骨骨折した時は食べられなくなりましたが、CVカテーテルからの高カロリー輸液で生きながらえ、何の処方もしていませんがなぜか約半年後に少しずつ食べられるようになってCVを抜きました。長女夫婦だけでなく孫、ひ 続きを読む >>