だいぶ前からやろうとは思っていたのですが色々言い訳しているうちに時間だけが過ぎていってしまいました。しかし年月と共に亡くなる方は増えていくわけで、やらねばという想いが強くなっていきました。
人が亡くなるとその人の主治医、訪問看護師、ケアマネジャーなど契約していた人たちは一斉に来なくなります。そこまで必死に介護し、様々な人達の力を借りながら最期を迎えると一気に孤独になりやすいです。しばらくはやらないといけないことが多いため忙しいでしょう。しかし一定の月日が経過するとやらねばならないことがなくなり、広くなった部屋の中で孤独を感じることが多くなると思います。意欲が低下するのも必然であり、孤独・孤立につながるのは想像に難くないです。
開院当初から、ここをどうにかしたいと思っていました。どうにかして何らかの形でつながりを維持できないかどうか。しかしそもそも、つながりを維持したいと思っているのはこちらの我儘であって向こうはそんなこと望んでいないのではないか、忘れたいと思っているのではないか。そんな葛藤が長らくあったため、どのような形が良いかを考えた結果手紙という形になりました。
書いている相手はこの1・2年ではなくもっと以前にお看取りした方のご遺族です。誰に何を書こうかと考えていた時期もありましたが、実際書き始めるとあっという間に筆が進むものですね。人生で手紙を書いたことがほとんどないので見苦しい中身になるかもしれませんが、思っていることをそのまま認めてみたいと思います。