医療機関には医療と介護が必要な方は足を運ぶ傾向がありますが、それらを必要としない方はなかなか足を運びません。できればそれらは必要ない人生を送りたいと願う方は少なくないでしょう。そういった方々との繋がりを自然と産み出すためにはどうすれば良いのか、という命題とずっと向き合ってきています。本日のイベントはそれらを必要としない方が多く来てくださいました。もちろん、必要とする方々も足を運んでくださいました。この場所は医療機関ぽくない、よくわからないけど楽しい、美味しい場所だと思ってもらえれば本日のイベントを開催した意義が多いにあったと言えます。とても良い空間だったと思います。当院のスタッフ、手伝ってくれた後輩たち、出店者の皆様、足を運んでくださった方々、広告宣伝をしてくださった方々全ての方に感謝申し上げます。
企画と立案は僕ではなく、当院のスタッフであるAya Hashimotoでした。当院の理念と開催の趣旨は僕と最初に共有しましたが、具体的な部分や各出店者との折衝、広告宣伝、届出、実習や研修に来た学生や研修医への声掛け、会場のレイアウト、開催に向けてのスケジューリングなど、大変な部分は全て彼女が担ってくれました。その熱意に動かされる形で当院のスタッフも自発的に、自分たちが出来る形で携わってくれました。
曇り模様から一転して晴れとなり、どれくらいの方が足を運んでくださるか分からない中思っていた以上に大勢の子ども(もちろん大人も。高齢者は非常に少なかった)が来てくれました。そして、一応訪問診療と訪問薬局のブースもありましたがそれを目指してやってきた方はほぼいませんでした。薬局の方々には若干申し訳ないですが、実はこれこそがとても大事で素晴らしいことです。ここは医療機関ですが周囲に知ってもらいたいことはそこではないということが、参加した方全てになんとなくでも分かっていただけたのではないかと思います。元気になるなら手段は医療でなくていいのです。食べ物でも、アロマ&ハーブでも、お花でも、竹製品でも、縄跳びでも。