始めに申し上げますと、僕はこのイベントの企画立案にはノータッチです。
・やりたいという意見に対して「やっていいよ」
・やりたくない人はやらなくてもいい(全員強制参加イベントではない)
・芋煮会に取り組むのも、関わらず通常業務を進めるのもどちらも大事(あの人は手伝ってくれたのに、、、ではない)
上記3点を伝えただけで、企画立案から段取りの打ち合わせ、物品準備などは全てスタッフが行いました。それらに加えて協力農家さん(城月直樹さん、相原 成行さん)から野菜をたくさん提供していただき、地主さん始め近所の方々が調理や配膳などに積極的に携わってくれたお陰で特に躓くこともなく、近隣の方約20名が来られて豚汁やけんちん汁に舌鼓を打ちました。当初予定していた豚汁、けんちん汁だけでなく、大平さん(Masaharu Ohira)から戴いたベビーリーフのサラダ、地主さんが作ってくれたサラダ(診療所の軒先で作った干し柿を入れてくれました)、近所の方がくれたケーキやお漬物、果物など、豊富なメニューとなりました。
地主さんが「この町内の歩けるお年寄りみんな来たんじゃないかしら」と仰るくらい賑わい、御所見地区のCSWの坂本さん(唯一僕が招待した方です)と地域の方々を繋ぐことができました。また、下は1歳、上は90歳と幅広い世代(+猫)が来てくれました(地主さんが「まさにまるごとケアよね」と仰っていたのが嬉しかった)。中には数年ぶりに会ったという方々もおり、COVID-19による分断が現在進行形で起きているなと感じます。
僕は午後外来診療の合間を縫って地域の多くの方とお話しすることができました。日常会話の延長線上でちょっとした健康相談に乗ったり、子どもと他愛のない話をしたりと、くらしの保健室のような関わりができました。この空間への親和性が高まることで本当に医療が必要な時に届きやすくなったり、所属感が得られ孤独感が薄れたり、いざとなったら相談できる場所があるという安心感を与えられたりするメリットがあります。緩い繋がりが自然と生まれる環境や仕組みは非常に重要です。という話を27日(土)の学会発表でもしようと思います。