1月が終わりました。年始早々往診から始まり、怒涛の新患紹介が続き、結果的に1ヶ月の間に頂いた新患の相談数は過去最多でした。といっても1月中に初診を迎えることが出来た人数はさほど多くなく、いつも通り当院は終末期の患者の割合はさほど高くありません。特記すべきと思ったことは、相談を頂いたものの保留となったケースも過去最多(というか今まではほぼゼロ)だったことです。これは、当院への相談のハードルが下がったことの表れだと解釈しています。相談員の入職やオンライン交流会の影響が形となって表れているのだろうと思います。
コロナ禍による医療の逼迫はメディアに取り上げられなくなって久しいですが、藤沢市内の医療は連日逼迫していました。相変わらず濃厚接触者となるとほぼ全ての介護保険サービスが利用ストップとなり、入院も出来ず(発症しても入院出来ず)、一家全員感染するまでがテンプレートです。はっきり言ってどうしようもないですが、現場においてできることは自分たちにできる最善を尽くすことだけです。是非を議論するのはその立場にある人達にお任せします。今年はここにインフルエンザや胃腸炎も加わったためにさらに過酷な状況となっています。
そんな中ですが、医師2名体制もだいぶ軌道に乗ってきまして、お陰様で僕は週1日オンコール待機しなくてよくなりました。ありがたいことですが、まずはこの体制を維持しながらチーム全体のメンタリティやモチベーションが落ちない、提供する医療の質を落とさないことを意識して、日々細部から少しずつアプローチしていきます。
1月は他にも新パンフレット完成や相談員の挨拶回り開始、農家チームとのミーティング、学生実習と研修医受け入れ、見学者の受け入れ、さらにはレディオ湘南出演やYouTubeデビューなど、色々ありました。取材を受け、その記事が掲載されたということもありました(写真参照)。そして毎年恒例、味噌作りの準備もはじめています。
1月最大の成果は農家チームとスタッフのミーティング、そしてそれを経て今年の方向性を共有し、新たな形と方向性を見出すことができたことです。今年も楽しそうです。というか既に毎日楽しいです。
忙しくて大変ですね等といった声をかけていただくことがしばしばありますが、専門職としては忙しいことはありがたいことです。忙しいからこそ遊び心、楽しさや面白さを大事にし、メリハリをつけて日々を楽しみつつ、提供する医療の質もどんどん高めていこうと思います。欲張り上等。